Me aroha noa

思ったこととか、考えた事とかを徒然に

経営者がそれいっちゃダメだろう

最近ベトナムの技術者の人気が高いというか、べた褒めする人達がいる。曰く、このコストでこの能力は、日本もうかうかしてられない、云々と。

まあ、平社員が言うなら危機意識ということでいいんだけど、経営者が言っちゃダメだと思う訳だ。なぜなら、そこにあるのは単なるコストの問題だけだからだ。

技術的に優秀な人間は日本にもゴマンと居るよ。ただ、その人達はそれなりのポジションにいて高い給料をもらっているか、安いけど引く手あまたで結局自分の所にはきてくれないか、だから。

要はその値段でそれだけ優秀な人間が今日本に居なくてベトナムなら折り合いが付く、ってだけの話をしているんだと思う。ちょっと考えれば判ると思うけど、じゃ、そんなに優秀なら日本に呼んで自分とこで雇えばいいんだ。そうした瞬間からベトナムの人も割が合わないと言って呼ばないし、日本の環境に見合った報酬も出さないはず。

ベトナムの優秀な人材を安く、いつでも切れる状態で使えることが経営者の視点であり利点のはず。それを日本人も頑張らないと、なんていう経営者はどうなんだろう、って思うわけ。

結局、自分達に都合のいい人材が適宜欲しいだけで、人を育てようとかそんな気持ちはないはずなんだよね。

本当に日本人でなんとかして欲しいなら、ちゃんと育てて、それなりの収入を保証してやるのが経営者だと思うよ。それをやらずにコスト優先で人斬りをして、結果こんな時代と世の中になったんだと自分は思っている。

ましてや、ベトナム人ならこんなコストでここまでやるのに、お前らは、っていってプレッシャーを掛け、給料を下げ、技術者を技術で見ずにコストで見る経営者はダメだし、結果として日本の技術力を下げて、社会貢献という会社の大事な役割も放棄しているんだと思う。

そう言っても現実問題として日本は厳しい状況にはあるんだけどね。